超肉食系男子。

※スコールがラグナのことを思い出した(色々諸々思い出した!ラグスコな世界から召喚されている様子)。   この世界は広いようで実は狭いと、ラグナがそう評した。   その通りだとスコールは内心で頷くが、表だっては反応はしなか

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ただの悪夢。もしくは予知夢。

  戦闘中、足場が崩れ空間が歪むことは良くあった。   一体どういうルールがこの世界に働いているのだろう。この「ひずみ」自体がそういう設定で作られているのか、ひずみをくぐった中に広がる景色の種類は実はそれほど多くはなく、

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色即是空。

どうしてこうなった?   見渡す限りの青い空と広い海を眺めながら釣り糸を垂らす。   遥か彼方にかかった薄暗い雲がこちらに向かってきているようだったが、あれがここに来るのはおそらく夕方頃だろう。   地図で言うところの世

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君に捧げる即興歌-後編-

三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい   途中でスーパーに寄り、飲み物や出来合いの弁当等を買い込んだ。コンビニよりもスーパーの方が安いので、大学からの帰り道に寄ることは多かった。家から徒歩で行くならコンビニが近いが、

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君に捧げる即興歌-前編-

三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい   二十七インチ液晶モニターの中で、大勢のキャラクターが動いている。   キャラクターの数十倍の大きさはあるモンスターを取り囲み、攻撃を加え防御をし、ダメージを食らえば回復をもら

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スコールの値段。-最終話-

  ソファの上で見詰め合う二人の間に落ちる沈黙が痛い。   スコールは真っ赤に染まった頬に片手を当てて、落ち着けと自らに言い聞かせたが跳ねる心臓の鼓動がうるさかった。ラグナの手首を掴んだままの右手は熱を持って汗ばんでおり

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スコールの値段。-02-

  一週間は何事もなく過ぎた。   朝は首席補佐官ら高級官僚達の日例報告を受ける為定時に出勤し、一日の仕事が始まる。エスタ大統領の勤務時間はあってなきが如しであり、「自分で必要と考えるだけ働けばよい」と言われた時には呆然

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スコールの値段。-01-

「というわけで、よろしくお願いしますねスコール」 「…SeeDは何故と問うなかれ主義はいつまで有効なんでしょうか学園長」 「ははは、何です?それはすでに何故と問うているも同義ですよ?」 「アルティミシアを倒したのでそろそ

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愛しきパラフィリア

  隣を歩く足音は規則的で迷いなく、緩やかな速度で草を踏みしめ目的地を目指す。どこへ行くのかと問うても明確な場所の名前は返って来なかったもののただ一言、邪魔が入らない所と言われ納得する。   始終掴まれたままの腕が熱を持

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