幻想と調和 掬った掌から零れ落ちた砂は何をか云わんや。 望むと望まざるとに関わらず、目覚めは突然やってくる。 沈んだ水底のように重く闇に閉ざされた意識が、急速に上へと引き上げられた。 自身が意識体ではなくモノの中に納まっ 続きを読む