レオン先生の特別授業

  バスルームを出て、洗面台に備え付けの鏡で己の姿を確認する。   よし、オーケー。   家から持ってきたパジャマに着替え、濡れた髪をタオルで拭きながらリビングへと戻れば、長い足を組んでソファに座るレオンと目が合い思わず

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レオン先生と俺。03

人生の先輩には色々学ばなければならない。  海へと続く石畳の道を歩く。   二人並んで歩いても多少余裕のある道幅の両脇には、萌ゆる緑が広がっていた。   緑は濃く鮮やかで美しく、水分を含んだまま暖められた土の匂いと所々に

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レオン先生と俺。02

人生の先輩には色々学ばなければならない。  部屋に入り興味深げに周囲を見回す少年の様子は平常時と変わらないように見えた。   珍しい物など何もない必要最低限の生活用品とアクセサリ類がある位の部屋であったが、目新しいモノは

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レオン先生と俺。01

人生の先輩には色々学ばなければならない。  この世界に降り立つ時はいつも、夕暮れ時だった。   地平線に見え隠れする夕陽が眩しく最後の煌きを発して目を射るが、痛い程の眩しさもどこか温かみを感じさせ、上空を覆いつくす橙と朱

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星に願いを

どれだけ言えば、わかってくれるの?  強い貴方が好きです。  優しい貴方が好きです。  厳しい貴方が好きです。  微笑う貴方が好きです。  怒る貴方も好きです。  ため息をつく貴方も、呆れる貴方も、誰からも慕われる貴方も

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朱夏

今日くらい、ワガママ言ったっていいじゃない。  闇の機関の一員であることを象徴する黒いコートの裾が風に煽られ翻る。高い位置から見下ろすその顔は、逆光のせいでよく見えなかった。石でできた城壁は高く、己の脚力と能力をもってし

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スタンダール・シンドローム

王様になりたい。  城壁広場へと続く城壁上のクレーンに腰掛けて、ソラはホロウバスティオンの澄み渡った夕焼けの空を眺める。髪を揺らす風は強くはなく、むしろ静かに流れる雲と沈み行く太陽の中に一人放り出されたかのような浮遊感が

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流星雨の夜に-ソラ編-

帰りたい、あの場所へ。  振り返ることもなく一定の速度で歩き続ける長い脚の後ろをついて歩く。  城壁広場を通って城の通用口へと向かえば、お約束のハートレスとノーバディが襲い掛かってくるのを鮮やかになぎ倒す様子を少し離れた

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思春期未満お断り

子供は知らないうちに大きくなっている。  一年顔を見せなかったキーブレードの勇者は、XⅢ機関やハートレスの動きが活発化し始めてから再びホロウバスティオンを訪れた。それまでずっと眠っていたといい、その影響からか勇者達に関わ

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さよならは言わない

「レオーン!会いにきたよー!」 「ソラ…?友達に会えて、島に帰ったんじゃなかったのか」 「リクやカイリには会えたよ!今は島で仲良く暮らしてる!」 「そうか、良かったな」 「レオンに会いたくって抜け出してきたんだ」 「嬉し

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