DARK SOULS-03-

人間性を、捧げよ。  王の器を手に入れるため、王都アノール・ロンドへ行けと蛇に言われたが、場所を知らない。   篝火へと向かうが、足が止まった。 「…消えてる」 「ああ」   ここの篝火は一番最初に火を燈したはずだった。

続きを読む

DARK SOULS-02-

人間性を、捧げよ。   一つ目の鐘を鳴らし祭祀場に戻ったが、クラウドの姿は見えなかった。   ひとまず助けた騎士ロートレクが無事祭祀場に戻ってきているのかが気になり、うろついてみれば下りた先、篝火を守る聖女の前方の柱に背

続きを読む

DARK SOULS-01-

人間性を、捧げよ。 古い時代 世界はまだ分かたれず、霧に覆われ 灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった だが、いつかはじめての火がおこり 火と共に差異がもたらされた 熱と冷たさと、生と死と、そして光と闇と そして、闇

続きを読む

君に捧げる即興歌-後編-

三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい   途中でスーパーに寄り、飲み物や出来合いの弁当等を買い込んだ。コンビニよりもスーパーの方が安いので、大学からの帰り道に寄ることは多かった。家から徒歩で行くならコンビニが近いが、

続きを読む

君に捧げる即興歌-前編-

三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい   二十七インチ液晶モニターの中で、大勢のキャラクターが動いている。   キャラクターの数十倍の大きさはあるモンスターを取り囲み、攻撃を加え防御をし、ダメージを食らえば回復をもら

続きを読む

愛しきパラフィリア

  隣を歩く足音は規則的で迷いなく、緩やかな速度で草を踏みしめ目的地を目指す。どこへ行くのかと問うても明確な場所の名前は返って来なかったもののただ一言、邪魔が入らない所と言われ納得する。   始終掴まれたままの腕が熱を持

続きを読む

Scroll Up