指の腹で確かめるように肌を探る。項から鎖骨へ、鎖骨から胸へ。指を追うように舌を這わせて吸い上げる。赤く鬱血の痕を残す度、レオンの身体が身じろいだ。 右胸に吸い付いて、左は指先で摘んで捏ねる。クラウドの頭を撫でるよ
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千石アオイの趣味サイト。
指の腹で確かめるように肌を探る。項から鎖骨へ、鎖骨から胸へ。指を追うように舌を這わせて吸い上げる。赤く鬱血の痕を残す度、レオンの身体が身じろいだ。 右胸に吸い付いて、左は指先で摘んで捏ねる。クラウドの頭を撫でるよ
続きを読むあまりにも暑くて気が滅入る。 素晴らしく晴れ渡った空と照りつける太陽に嫌気が差し、クラウドはだれていた。 深夜から早朝にかけ、まだ動きやすい時間帯に街を彷徨い歩いてはみるものの、出てくるものはハートレスばかり
続きを読む風一つなく雲すらもなく、晴れ渡った一面鮮やかに広がるブルーの空は朝も早くから街の人々を辟易とさせた。 日の出と共に上がり始めた気温は午前八時の時点ですでに三十度まで上がっており、流れ出す汗は風に癒されることなく重
続きを読む騒がしい気配が近づいてきたと思えば、扉の向こうではしゃぐ声がする。 鍵を開ける音と、扉を開ける音。 暑いよー!と疲れきった声を上げて部屋へ上がりこんでくる少年の声には聞き覚えがあった。リビングに通じる扉を開け
続きを読む忘れないで。 音楽は流れ続けている。 懐かしく郷愁を呼び起こすそれは、普通に聴けば名曲であったが、今は全く雑音にしか聞こえなかった。 「…ッぅ、ん…っ!」 恐ろしい程ゆっくりと、クラウドのモノが絡みつく肉壁を
続きを読む忘れないで。 近づいてきた雷鳴と共に、泣き出した空は一瞬で激しい豪雨へと姿を変えた。 視界を白く埋め尽くす瞬間の光の後には、耳を劈く落雷の音が地面を揺らして心臓を震わせる。 室内の音も聞こえなくなる程の雨音に
続きを読む忘れないで。 懐かしい歌が聴こえる。 当時一大現象を巻き起こした流行歌は、シンガーの爽やかでありながらも切々と歌い上げるずば抜けた歌唱力とメロディーによって、心に残るラブソングとして有名だった。 そのシンガー
続きを読む肌を熱して焦がす陽光が西へと傾き、流れ落ちる汗がようやく落ち着くかと思った矢先降り出した豪雨に、暑さに萎れかけた花のようだった人々は蜘蛛の子を散らすように、一斉に建物の屋根の下へと駆け込んだ。うだるような日中の熱を叩き
続きを読む「忙しい」 「……」 「レオン、俺は忙しい」 「リピートするな。こちらも忙しいからお互い様だな」 「やることが多すぎて何から手をつけたらいいのか」 「…お前のやることって一つしかないだろう。セフィロスを捜しに行けよ、クラ
続きを読む頭上から降り注ぐ日差しと、石畳から立ち上る熱気に噴出する汗は背中を滑り落ちていく。体温より低いそれが背骨に沿って腰へ落ちていく感覚は気持ちのいいものではなく、クラウドは眉を顰めた。 額から頬を伝う汗は拭うことが
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